私は、大学卒業後、専門学校に就職して勤めておりました。そこは、公務員試験の受験を希望している学生が集まる学校で、多くは高校を卒業した生徒が進学する専門学校です。
経済学部出身の私は経済学を教えることとなりましたが、そこで法律科目も担当させられるようになったのが法律との最初の接点でした。

公務員試験に向けて学生を管理し、机に向かわせ、勉強させるのも私の仕事だったのですが、朝から晩まで勉強している学生を見ているうちに、自分も勉強してみたいという不思議な感情が湧き起こってきたのを覚えています。それまでに経験したことのない自ら積極的に学びたいという不思議な感情のまま、どうせやるなら司法試験なるものを受けてみるかということで勉強をはじめ、現在に至りました。

そして、法テラスのスタッフ弁護士として採用され、今年一年間を弁護士法人あすかの呉事務所で学ばせていただくこととなりました。

法テラスでは地方事務所勤務を希望していますが、地方事務所では弁護士一人の事務所も多くあるため、来年に備えてこの一年間でできるだけ多くのことを学ばなければならないと考えています。

あすかで学んだことの一つは、弁護士は法律に詳しいことは当然としていかに依頼者様が抱えている具体的な問題をきれいに解決するかが求められているということです。そのためには依頼者様の話をよく聞くことが必要ですし、自分を依頼者様の立場に置き換えて考えることが必要となります。依頼者様にとって最も良い解決というのは千差万別で、それを実現することが弁護士の仕事なのだろうと考えています。

私があすかで学ばせていただけるのは一年間に限られていますが、この機会を今後に活かせるように一日一日を大切にしながら、目の前の仕事に取り組んでいきたいと考えています。