中岡 正薫 弁護士のブログエントリー一覧
弁護士 中岡 正薫
2015年01月27日(火)
一年の計
弁護士の中岡です。
新年を迎えてはや1月が経とうとしていますが、みなさん今年の目標や計画は立てられていますか。
『一年の計は元旦にあり』、何事も始めに目標や計画を立てることが肝心であり、意義ある充実した1年間を過ごすためには大切なことです。
しかしながら、己のこととして振り返ってみると、忙しい日常の生活に追われた結果、年初に立てた目標達成への情熱が春先には薄れ、夏頃には達成を諦め、年末には何が目標であったかさえも忘れてしまう1年を過ごしてしまうことが多かったように思います。
そこで、今年は敢えてブログに公開し、記録に残しておくことで(強制的にでも)目標達成することにしました。
【2015年の目標】
①トライアスロンに出場し、完走すること
②ウルトラマラソンに出場し、完走すること
③本100冊読破
①②は、言わずもがな私の趣味であるマラソンを更に進化させた目標です。トライアスロンの完走者は「アイアンマン」と呼ばれるそうですので、ついでにウルトラマラソンも完走して、ウルトラアイアン弁護士という名誉?ある称号を手に入れようと思います。
③はジャンル問わず、出来ればこれまで全く興味を持ったことのなかった世界の本を読んでみたいです。ちなみに漫画は含みません(含めてしまうと既に目標達成になってしまうので)。
12月にこのブログを見て猛省することのない1年を過ごしたいものです。
弁護士 中岡 正薫
2014年10月07日(火)
電動歯ブラシ
先日大阪に住む友人の家に行ってきたのですが、ふと洗面台に目をやると電動歯ブラシが置いてありました。
友人に尋ねると、なんと2万円近くする電動歯ブラシのようで、手で磨くより断然良いから私にも是非買ってみてほしいとのこと。私も遡ること10数年前に使っていたことがあったのですが、なんとなくブルブルしているだけで使いにくいという印象しかなく、結局長続きすることがありませんでした。
とはいえ、あれだけ強く勧められると興味が湧きます。
早速八丁堀のヤマダ電機に最近の電動歯ブラシ事情を調査しに行くことにしました。
電動歯ブラシコーナーに行くと、想像していた以上にたくさんの種類の電動歯ブラシがあり、値段も3000円くらいから高いものでは3万円近いものまでと実に様々。宣伝文句には、「歯垢除去力4倍!」とか、「最大40%歯垢除去力UP!」とかいう魅力的な言葉が並びます。
私が使っていた10数年前からこのペースで歯垢除去力をパワーアップさせていたら、歯垢以外のものも除去されてしまうんじゃないかとどうでもいいことを考えながら商品を見ていると、ベテランと思しき店員さんが笑みを浮かべて近付いてきます。
「これ新商品ですけど、すごくいいですよ。音波が云々・・・。」
「もうね、一度電動歯ブラシに手を出すと普通の歯ブラシには戻れませんよ。」
「ちょっと手に当てて試してみて。ほらっ、この振動で歯垢が面白いように落ちるんです。」
「私もね、これを使ってるんですけど、お客さんの予算ならこれがいいですよ。」
「定価はこれですが、型落ちなんでこんなに安いんですよ。型落ちで十分なんですごくお得ですよ。」
ふと気がつくと手には紙袋に入った型落ちのお買い得電動歯ブラシと交換用歯ブラシが・・・。
果たして満足感が得られるのか、また改めてご報告をしたいと思います。
弁護士 中岡 正薫
2014年02月12日(水)
猫の皿
弁護士の中岡です。
みなさんは「猫の皿」という落語の演目をご存じでしょうか。
あらすじはこうです。
江戸時代、とある古美術商が地方廻りをして骨董品の仕入れをしていたところ、休憩がてらに寄った茶店で300両は下らない高価な皿を発見する。ところが、店の主人がその皿を野良猫の餌用に使っていたことから、古美術商は主人が高価な皿であることを分かっていないものと考え、気づかれないように買い叩くことを企む。
そこで、主人に、野良猫が自分に懐いており是非とも譲ってもらいたい、と2両支払い、皿が違うと猫も餌を食わなくなるからと本命の皿を一緒に持ち帰ろうとする。
ところが、主人は、猫は構わないが皿は高価な絵高麗の皿であり譲ることはできない、と言う。
そこで、まさかの回答に驚いた古美術商が慌てて聞く。
「ほ、ほぅ・・・、そ、そんな高価な皿だとは全く知らなかった。しかし、なぜそのような名品で猫に餌をやっているのだ。」
主人が言う。
「はい、不思議なことがございまして、この皿で猫に餌をやっていますと、時々猫が2両で売れるのでございます。」
この話の面白さは、素人を言いくるめて高価な皿を買い叩いてやろうとしたプロが無知を演じてしまったために、逆に返り討ちに遭ってしまうというところにあります。
そして、最後の痛烈な皮肉を含んだ一言。
情報知識の非対称性が前提となるプロ対素人の関係において、非対称性が崩れた場合の悲劇(喜劇)がそこにあります。
しかし、もし、古美術商がその専門的知識をフルに活用していたらどうなっていたでしょう。
「この皿は高価な絵高麗の皿ですが、長期に渡り猫に餌を食わせていたせいで保管状況が極めて悪いですな。また、確かに貴重な皿ですが、絵高麗皿のブームもすっかり下火ですし、昨今の経済状況ではかつてのような高額取引は臨めないでしょう。そもそも、こんな場末の茶店に来てわざわざ皿を見つけて買い取りを希望する人もなかなかおらんでしょう。いいとこ30両ってとこですが、まあこれも何かの縁だ、50両で買い取らせてもらいましょう。」
もし、主人に皿が絵高麗の貴重な皿という情報知識しかなかった場合、もしかしたら、古美術商は大きな商いをすることができたのかもしれません。
弁護士 中岡 正薫
2013年09月10日(火)
ローマ人の物語
最近、塩野七生の「ローマ人の物語」にはまってます。
知り合いから勧められ、興味はないけど教養の一つにでもなるかと思って読み始めたのですが、これが案外面白い。元々歴史物が好きなせいもあり、ハンニバルやスキピオ、スッラやカエサルといった魅力的な登場人物の生き様や、2000年以上前のローマが、現代に近い政治システムを確立し、また悲しくも現代と同じような政治闘争が行われていたことに興味と関心をもって読み進めています。
とはいえ、苦労もあります。
まず、名前が覚えられない。
歴史好きではあるものの、カタカナアレルギーの私にとっては、同じようなカタカナの名前の人物が多数登場すると、こいつが一体何者なのかを確認するために、何頁も遡り検索を行わねばなりません。1週間ほど放置しようものなら、相当時間を復習に充てなければなりません。
2つめに、長い。
文庫本を少しずつ買い漁っているのですが、全43巻もあります。今読んでいるのが、14巻なので、まだ3分の1にも達していません。楽しみが続くとも言えますが、完読という充実感が得られるのは当分先になりそうです。
そして、3つめは、イタリアに行きたい衝動が抑えられない。
物語に出てくるパラティーノの丘やフォロ・ロマーノといった名所をこの目で実際に見てみたい、という歴史好きにありがちな夢に日々駆られています。
日本の歴史なら、名所に行くのもそう苦労はないのですが、何せローマとなると簡単にはいきません。
ルビコン川を超える覚悟で、長期休暇を・・・。
弁護士 中岡正薫