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福田 浩弁護士 弁護士 福田 浩

2013年01月22日(火)

アイフォン5考

 ドコモのスマートフォンを購入したばかりであったが、アイフォン5が発売されるや、ふらふらっとショップに吸い込まれ、「キャンセルが出ました。今日お持ち帰りできますよ。」という、まったく見え透いていながら、私の心理を正解したセールストークによって、その場で即決して、乗り換えてしまった。
  「人は、自らの行動を説明する、後ろめたい行動は、必ず正当化する生き物である。」というのは、ソクラテスやプラトンは知らないが、私が編み出した人生訓である。おしゃれなアップルのスマートフォン。この点だけでも購入する価値はあるが、周りから、「おっ、買ったの。」と言われる、空虚ではあるが、何とも言えない優越感にしばし浸れるのも、その否定し難い魅力と言えるかもしれない。
  後ろめたい行動を正当と唱えることによって、周囲は迷惑を被ることは、数々の社会的事件をみるまでもなく、周知の事実である。通話とメール機能しか使わない、アプリを探すのが大変、ドコモからも発売される???、ドコモを使っている妻との家族割、無料通話の融通がなくなってしまう。最後の点は、妻に「じゃあ、私にも、アイフォン5を買って。」という、誠にとるに足らない主張に、いささかの理由を与えてしまう点で、極めて深刻である。
  ところが、私が自慢げに見せびらかしたこともあってか、我が事務所でも、アイフォン5に乗り換える人が次々と出てきてしまった。中には、後悔している人もいるやに聞き及んでいる。今更、自己責任でしょ、とは言えないので、この場をお借りして、「ガラパゴス携帯で必要にして十分です。私は舞い上がって買っちゃいました。無思慮、軽薄でした。ごめんなさい。」と謝罪しておく。
弁護士 福田浩


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2012年10月09日(火)

お父さんたちの運動会

 先日、秋晴れの土曜日、近所の公園で、子供たちの運動会を楽しんできました。鳴り響く行進マーチの曲目は現代的ですが、かけっこ、パン食い競争、玉入れ、綱引き、マスゲームなどの演目は、今も健在です。保護者参加のリレー競争もありました。

 我が子を目の前にしたお父さん方の意気込みには、凄いものがあります。今日の日のために買ったとしか思えない真新しいスポーツシューズを履いている人。本気モードで走ろうとしているのか、入念にアキレス腱を伸ばしている人。後ろの人と、バトンの受け渡しの練習を繰り返している人。スタート時間が近づくにつれ、場内は静まり、たがが大人のかけっことは思えない、異様な緊張感が漂ってきます。ピストルの轟音とともに、スタートダッシュ、白熱したコーナー手前のポジション争いをする姿に、おとなげないなぁ、などと軽口をたたいてはいけない雰囲気です。

 何が楽しいって、それは、真剣モードで走り出したお父さん方が、スタートするや否や足をもつれさせたり、コーナーでスリップダウンしたりして、転倒してしまうことです。昔取った杵柄、若いころのイメージそのままに、肉体的な衰えは如何ともしがたく、そのギャップに気が付いたときは、すってんころりん。不遜ながら、待ってました、とばかりに場内は大盛り上がりです。

 でも、転び方からして猛烈に痛いのではないかと思われても、パパ頑張って、という我が子からの悲痛な叫びに、すくっと立ち上がり、足を引きづりながら、血を流しながら、最後まで走り抜くお父さんに姿に、場内からは万雷の拍手が起こります。きっと、子供たちに、何事にも、一生懸命、最後まで取り組むことの大切さを、我が身を削って知らしめたことに感動を呼ぶのかもしれません(そんな大げさなことでもないか…)。

 ともかく、お父さん方、怪我にはくれぐれも注意しましょう。

弁護士 福田浩


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2012年07月20日(金)

梅雨の日の土砂降り

  最近、空の様子が、おかしくありませんか。
  先日、裁判所からの帰り道、しとしとと降っていた雨が、突然、叩きつけるような雨足に変わりました。さしていた傘もまったく役に立たず、クリーニングから上がってきたばかりのスーツもびしょ濡れです。道路も、あっという間に冠水してしまい、お気に入りの革靴も台無しです。
  雨は、重力に任せて自然に落下する水滴、とくに、梅雨は、咲き乱れる紫陽花にしとしとと降り注ぐものではなかったのでしょうか。ところが、先日の雨は、その一粒々々の雨水が「重量」をもっていて、まるで空から機関銃を撃ち込まれているような勢いでした。ダウンブローとかいう下降気流も影響しているのでしょうか。
  叩きつけるような雨足は、南国のスコールのように、あっという間に上がってしまいました。が、残念ながら、スコールとは違って、すがすがしい南国の太陽は戻ってきませんでした。その代り、空には、不思議な光景が。
  異様というか、なんというか、今まで見たことがない、放射状の光の筋が空全体に広がっているではありませんか。虹のようなプリズム現象ではないか、などと思ったのですが、よくよく考えてみると、太陽からの光線は平行に進行してきているのですが、空までのダイナミックな距離感のため、放射状に広がっているように錯覚して見えているだけなのでしょう。
  いずれにせよ、叩きつけるような雨足といい、異様な光の筋といい、なんとなく、不思議、不気味な予感を与えるものでした。
弁護士 福田浩


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2012年04月24日(火)

スマートフォン

 光陰矢のごとし。iPad2を手にしてから、そろそろ1年になる。こんなことができる、あんなことにも使っているなどと、自慢できるはずだった。出張するとき、おしゃれなビジネスアイテムとしてキャリーして、あとはメールチェックに使っているだけだなんて。スティーブ・ジョブズも想定していなかったのでは。


  最新の機械ものに飛びついてしまう性格は治りそうもない。4チャンネルステレオが登場するや、秋葉原に飛んで行ったが、狭い部屋では置く場所のない、無用の長物と化してしまった。ヤマハRZ-350は、デビューと同時に手に入れたが、いきなり碓井峠で転倒してしまった。音質が劣化しないというデジタルカセットテープのレコーダーを買い急ぎ、レコードをダビングしまくったが、これらはすべてゴミになってしまった。Macintoshを手に入れたあと、ショップに行くと、ビジネスユースのソフトはほとんどIBM仕様であることに衝撃を受けた。イノベーター理論でいうリスクテイクのイノベーターとは、まさに私のことである。


  携帯電話の販売台数で、スマートフォンが主流となったようである。イノベーターであったとしても、私も馬鹿ではない。数々失敗した経験を積み重ね、教訓を得て、「普通の携帯電話からスマートフォンに乗りかえる必要性がない。買ったら、後悔するぞ。」という合理的な結論に達していた。だから、周りの人にも、まったく興味のないふりをしていた。


  スーツの内ポケットからスマートフォンを取り出して、指で操作しながら悦に入っている人が、一人、また一人と増えている。なんだか、とても楽しそう。私の知らない楽しい世界が広がっている。このまま、時代に取り残されてしまっても、よいのだろうか。不安がよぎる。


  ふらふらっと、販売店に吸い寄せられる。買うわけじゃない、時間つぶしだ、と言い訳する。妙齢の女性販売員から説明を受ける。機種も出揃っており、機能的にも、価格的にも、買い時のようである。スマートフォンを手にする。自分の携帯電話とほぼ同じサイズだ。iPadとは違って、これなら日常的にキャリーでき、もっと活用できそう。自分の携帯電話を見る。傷だらけである。


  気が付くと、契約書にサインしている。いまさら、買うのをやめます、などとは言えない。職業的にも。こうして、スマートフォンを手に入れてしまったのである。ただ、今回は、イノベーターではなく、アーリーアダプターとして行動したことが、唯一の救いであるかもしれない(救いになっていない。)。


弁護士 福田浩


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2012年02月13日(月)

出生動向基本調査~別の視点から~

  国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」によると、「異性の交際相手がいない18~34歳の未婚者が男性61%、女性49%に上り、ともに過去最高となった」そうである(平成23年11月26日付中國新聞より引用)。みなさんは、この調査結果をどのようにお考えになられるだろうか。
  中國新聞の記事見出しは、「恋愛「氷河期」進む」である。記事をお読みになった昭和世代の方々は、私を含め、最近の若者は、覇気もなければ、色気もない、しっかりせい、などとお怒りではなかろうか。
  もっとも、18~34歳の未婚男性の61%は異性の交際相手がいないのに対し、異性の交際相手のいない18~34歳の未婚女性は49%にすぎない。この「割合の性差」に着目すると、視点の変わった分析ができる。最近、草食系男子、肉食系女子と言われているように、女性の方が恋愛に積極的である。男子は、もっと頑張らなくては、とも考えられる。進んで、異性の交際は「1対1」が原則と考えると、異性の交際相手のいる18~34歳の未婚女性の「割合の有意な多さ」が気に掛からないだろうか。もちろん、男性は年下の女性と交際し結婚する傾向があること、18歳未満と35歳以上の統計、18~34歳の未婚男女の絶対数などを考慮しなければ、俄かに結論することはできない。しかし、自ら「異性の交際相手がいる」と判断する基準に性差はないだろうか。「1対1」の原則が崩壊していないか。つまり、…。ということは、…。
  これらの大変興味深い仮説を検証する時間がないことが、とても残念である。
弁護士 福田浩


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紙媒体2024年04月30日(火)

今田健太郎弁護士が、令和6年4月30日付北國新聞朝刊に掲載されました

令和6年4月30日付北國新聞朝刊に、能登半島地震の被災地である珠洲市において、 建築士と弁護士がチームを組んで、被災世帯を回って、修繕や制度のアドバイスをする 全国初の「珠洲モデル」が紹介され、今田健太郎弁護士の活動が記事となっています。  能登半島地震の被災者の方々の復旧・復興を祈念しております。

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