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2014年11月14日(金)

宝物

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大橋真人弁護士 弁護士 大橋真人

2014年11月06日(木)

漢(おとこ)の世界

子どものころ、「漢」と書いて「おとこ」と読むという当て字が妙に格好良く思えて、何かに付けては使っていました。自分は「男」じゃない「漢」だ、という風に。そもそも、この当て字をどこで覚えたのか、今では全く思い出せませんが、なぜそう読むのかは分かっています、三国志です。

 三国志は中国後漢末期の群雄割拠の時代から、三国(魏・呉・蜀)の成立、あるいはその後を描いています。現在では、映画やゲームなど色々な媒体のある三国志ですが、私が一番好きなのは、北方謙三先生の書いた「三国志」(全13巻)です。

この本は、どこをとっても傑作なのですが、中でも、北方先生が描き直した魅力溢れる登場人物達と格好良すぎる台詞には心が震えます。例えば、序盤、「治世の能臣、乱世の奸雄」と謳われた曹操孟徳と「人中の呂布、馬中の赤兎」と称された呂布奉先が雌雄を決する場面です。

曹操は呂布を完全に追い詰めますが、最後の最後に呂布に降伏して自分と共に来るよう懇願します。窮地にあった呂布にとって、曹操の誘いは生き延びる最後の手段です。しかし、呂布はこの誘いを一蹴し、曹操に対し、「男には守らなければならないものがある」と言い放ちます。堪らず曹操が「それはなんだ」と聞き返すと、呂布は「誇り」とだけ答え、自分にとって誇りとは「敗れざること」だと伝えるのです。この窮地にあって、このまま戦えば死ぬのは明白です。しかし、呂布は自ら「誇り」を捨てることだけはできなかったのです。そして呂布は、僅かな部下と共に大軍へと向かい、散ります。

 どうですか!心が震えませんか!序盤で最高の盛り上がりを見せる場面です。私もいつか、大軍に追い詰められたらこの言葉を使うつもりでいます。北方三国志は、私に男と誇りを教えてくれたバイブルです。是非、皆さんも北方三国志で、群雄割拠の時代に誇りをもって生き、散っていく男たちの生き様と死に様を見て下さい。きっと心の琴線に触れる人がいるはずです。
そして、私はこの小説を読んだときから、漢という字を「おとこ」と読むのは、三国志の世界には魅力的な男たちの「漢」の世界が広がっているからなのだと確信しているのです。


福田 浩弁護士 弁護士 福田 浩

2014年10月31日(金)

誕生日


 財布に入っている運転免許証と今読んでいる新聞の日付を照らし合わせると、どうやら本日は私の誕生日のようである。
  小学生のころは、「プレゼントは何がいいの」などと、母親が、誕生日が近々来ることを教えてくれたものである。学生のころは、彼女から、心はこもっているが、身に付けるのが気恥ずかしい手編みのプレゼントをいただき、お返しが大変だなぁなどと要らぬ心配をしたものだった。
  社会人になってからは、行政からも「そろそろ誕生日ですよ」などと親切にお知らせいただくようになった。運転免許センターの気遣いも行き届いているが、毎年お知らせいただくと、なお良いのではないだろうか。昨今では、親切にも誕生日を知らせる手紙をたくさんいただくようになった。有り難いことである。私の誕生日のお祝いとして、素晴らしい特典や特別割引をいただけるようなので、出掛けてみようか。
  誕生日が来たからといって何歳になったのか自覚するわけではないが、小学生のころは、さすがに何歳になったか忘れることなどなかった。衝撃的なのは、30歳になったときだ。独身サラリーマン時代、すでに家庭を築いている同期も多くなり、合コンで、30歳なんて言えやしない、などと落ち込んだ。40歳になったときは、人生の折り返しを過ぎたことに、四十にして惑った。
  ところが、不思議なことに、50歳になったときは何の感慨もなかった。学生時代の同期もサラリーマン時代の同期も、様々な人生を歩んでいる。まさに、人生いろいろ。若年時代には、年齢に応じた生き様のようなものにとらわれていたが、50歳を超えるころになってからは、誕生日はもとより、年齢は生き方には関係がないことを実感するようになったのだと思う。聞くところによると、世界には、そもそも自分の誕生日も年齢も知らないままに生活している人が多いそうだ。私も、そのような世界に入りつつあるのかもしれない。
弁護士 福田浩


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2014年10月27日(月)

運動の秋

秋です。
過ごしやすい気温と秋ならではの味覚、サンマや栗などが美味しい季節となりました。
そして、運動の秋。
「少し体を動かしたいな」と思い立ち、同僚と始めたのが、「バレトン」です。
「バレトン」って、全く知らなかったのですが、「バレ」はバレエ、「トン」は体の筋肉を鍛えるという意味で、「バレエ」と「ヨガ」と「フィットネス」が融合されたエクササイズらしく、「レッスン開始が仕事帰りに間に合う!」という安易な理由だけで、挑戦してみることにしました。
レッスンは、1回60分間ですが、バレエの動きをもとに約55分は常に動いています。自由に休憩や水分補給が取ることができ、自分のペースに合わせ、軽快な音楽にのって、ウォーミングアップ、メインエクササイズ、クールダウンと続いていきます。
日頃、使わない筋肉を使うため、30分を経過する頃には、汗が流れ、すでに膝が笑い始めます。
バレエの「バ」の字も経験したことがない2人ですから、動きはバレエと言うより盆踊り。
優雅な先生の動きを真似ようと必死で集中するので、あっという間の60分です。
レッスンの翌日には、太ももの内側、臀部、二の腕とあちこちが痛みますが、お互いを叱咤激励しながら、楽しみながら、なんとか続けられています。
運動の「秋」だけにとどまらず、これからも無理せず細く長く続けていけたらな~と思っています。


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2014年10月17日(金)

芸術の秋です

ここ数日でぐっと冷え込み、秋らしくなってきましたね。
先日の連休はあいにくの天候でしたが、そろそろ、山間部では紅葉も始まってきているようです。

秋といえば、運動をするにも気持ちよいし、食べ物もおいしい季節ですが、今年は近隣の美術館で気になる展示会がいくつか開催されているので見に行きたいと考えているところです。

一番気になっているのは尾道市立美術館で開催されている「ストーリー・オブ・チェアーズ展」(会期:2014年9月13日(土)~11月9日(日))

日常何気なく使っている椅子ですが、ここで紹介されている椅子のデザインがおもしろいのです。是非とも実物を見てみたい。素材は何出てきているのか、実際に座ったらどんな感じなのか(展示作品に座ることはできないでしょうけれど)、どんな場所に設置されるのがふさわしいのか。ウェブ上で紹介されている写真と文面を見ているだけで、わくわくしてきます。

そういう目で見直すと、自分が座っている椅子もおもしろく感じてくるから不思議です。

次に気になっているのは広島市現代美術館の「戦後日本住宅伝説−挑発する家・内省する家」(会期:2014年10月4日(土)〜12月7日(日))

建築物というと高層ビルとか、大きな公共の建物とかに目が行きがちですが、住宅に絞り込んだ展示、ということで気になっています。デザインも素敵ですが、建材とか工法にも、いろいろと工夫があるのでしょうね。ただ、これらの住宅に住んでもいいよ、と言われても「ハイ!」と飛びつくことはできないなぁ。掃除をはじめとする日常のメンテナンスをこなす自信がありません。

そして、ちょっと先の開催になりますが、広島県立美術館の「広島が生んだデザイン界の巨匠 榮久庵憲司の世界展」(会期:2014年11月18日(火) ~2014年12月23日(火) )

榮久庵憲司氏といえば、私の中では某有名醤油メーカーさんの卓上瓶をデザインされた方、です。無駄のないすっきりとしたフォルム。ごく普通のご家庭の食卓のうえにあって違和感を感じさせず、変に自己主張しないのに飽きがこないあの姿。そして、丈夫で使い勝手がよいこと。実際、私の生家では私が知る限り、この卓上醤油瓶がずっと現役で代替わりすることなく活躍しています。

尾道まで出かけることは難しいかもしれませんが、広島市現代美術館と、広島県立美術館、ひろしま美術館(来週25日から「旅する画家 安野光雅 ―ヨーロッパ周遊旅行―」が始まります)くらいは行けるかな?

せっかく身近に美術館がたくさんある地域に住んでいるのですから、どんどん行って楽しみたいものです。


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