弁護士 福田 浩
2011年04月11日(月)
困ったときはお互いさま
先日、所用があり、中国新聞社を訪問したところ、受付けの辺りに、長い行列ができていました。東日本大震災で被災された人々への義捐金を出される方々の列でした。そういえば、連日、新聞紙上には、大きな紙面をとって、義捐金を出された方々の沢山のお名前が載っています。「困ったときはお互いさま」というお気持ちに深く敬意を表するとともに、このような崇高なお考えをお持ちの方々が沢山いらっしゃることに、いたく感動した次第です。
義捐金を出される行為に対して、一部、偽善ではないかというような論調の意見も散見されますが、とても悲しい気持ちになります。そういえば、往年の人気キャラクターであるタイガーマスクの名前で、子供たちにランドセルなどを寄付する行為が続いたときも、同じような論調の意見がありました。とても残念です。
個人でできることは限られていますが、一人一人の善意の積み重ねが、困っている方々の大きな支えになるのではないでしょうか。「困ったときはお互いさま」です。復興には相当な時間がかかるといわれていますが、身の回りでできることから、息の長い取り組みができればと思っています。
弁護士 福田浩