弁護士 谷脇 裕子
2018年12月25日(火)
プレゼント
今年もクリスマスの季節がやってきた。
ここでいつも問題になるのが、甥(中学2年生)と姪(小学5年生)に贈るプレゼントだ。
一般的には、本人に希望を聞くのが手堅いところだろうが、これは彼らのお父さん(サンタさん?)の仕事なのでNG(下手に希望を聞くと今どきは現金を要求されそうだし・・・。)。
ところで、私たち夫婦は、甥や姪にとって風変わりな大人に映っているはずだ。私の夫は、あまり世間ではお目にかかることのない画家だし、私も彼らの友達のお母さんとはずいぶん異なって見えるはずだ(ときどき遊びに来る我が家には、おそらく生活感がなく、夫の書庫やアトリエにはおもしろそうなものがたくさんあるが、入るとおこられる、など・・・)。
だから、というわけではないが、こんなときこそ本領を発揮(?)して感性を働かせ、ほかの大人たちとは一味違ったプレゼントをしたいとこだわってきた(無駄に変わり者なわけじゃないぞ!)。
子どもたちは正直だ。夫や私がプレゼントにこだわりをもって、特別な思いで「挑戦」していることをちゃんと感じている。つまり、何よりも楽しみに、ドキドキわくわくしながら待っていてくれるのだ(姪は「おじさん(夫)のプレゼントがサンタさんのプレゼントより一番うれしい。」と言ってくれている。)。もちろん、それは、私たち夫婦からすれば大変光栄で喜ばしいことである。が、それと同時に、ハードルがぐんぐん上がり、彼らの成長とあいまって、私たちの「挑戦」はどんどん難しくなっている。言い訳をすればキリがないが、日々、アンテナを立てておくのも大変なのだ。それでも、これまでの勝率は5割(2回に1回はド・ストライク)といったところか。
さて、今年。時間的な制約もあり、いよいよもって図書カードに逃げようか・・・とも思ったが、そこは踏みとどまって、マンガ本を贈ることにした。私たちが子供のころに出会った不朽の名作。
リアリストで、どういうわけか度を越して規範意識が高く、反面ちょっとオカルト趣味な甥には、藤子不二雄Ⓐ作の「魔太郎がくる!!」、おませで韓ドラにハマっている姪には、女子であれば一度は通ってもらいたい池田理代子作の「ベルサイユのばら」を全巻揃えて贈った。
果たして結果は?クリスマスケーキに目もくれず読みふけっている様子からすると、今年はかろうじて「勝ち」だったか・・・?
谷脇裕子