弁護士 谷脇 裕子
2018年08月16日(木)
ウラ「私の好きな法律モノ○○」
いつもは「あすか通信」に掲載している「私の好きな法律モノ○○」ですが、今回はウラ版(ブログ版)として書きたいと思います。
ご紹介したい作品は、「私の中のあなた」というキャメロン・ディアス主演の2009年に公開された映画です。
この映画は、主人公の仕事を離れていた女性弁護士(キャメロン・ディアス)が、裁判所で知り合いの女性判事に「仕事に戻ったの?」と声を掛けられ、「娘に訴えられまして・・・」とバツが悪そうに答えるところから、波乱含みで始まっていきます。
この映画が私の胸に深く残ったのは、この映画がていねいにていねいに描き出そうとしたもの・・・、それは「愛」のやっかいさ、割り切れなさ、どうしていいか分からない温かさであり、それをとても大切に表現しているからです。
映画のラストは、かなり厳しい結末となるのですが、なぜか、観終わった後、さわやかな風が胸を吹き抜けていきます。
それは、人は誰しも、どうしても何処へ持って行くこともできない痛みを抱えて生きていかなければならないけれど、でも一人じゃない。その痛みは、人と人とを繋いでもいるんだ!その痛みを人と人とは共有することもできるんだ!その痛みが人を突き動かすんだ!!一人ぼっちじゃないんだ!!! と、この映画が伝えてくているからではないでしょうか?
この映画は、ひょっとしたら「法律モノ」とは呼べないかもしれませんが、だからこそ、「ウラ」バージョンとしてここにご紹介させていいただきました。
夏のお休み、お時間のあるときにぜひ・・・。
谷脇裕子