弁護士 白鳥 俊昭
2016年12月28日(水)
広島と呉
先日、街中を歩いていた際、映画館を通りかかると、そこには大きなポスターが。
鮮やかな空と少年少女が描かれている。
タイトルは「君の名は。」
「あ、これ観たかった映画だ」
そのまま映画館に入ろうとしましたが、その隣にあった同じくらい大きなポスターが視界の端に映り、足を止めました。
きれいな草花と一緒に一人の少女が描かれている。
タイトルは「この世界の片隅に」。
公開されてから、ずっと観よう観ようと思っていた映画。
「せっかく広島や呉にいるのに、この映画を観ずに広島は去れない!」と思い、最初に観ると決めた映画から数秒で目的映画を変更。そのまま勢いよく映画館に入ります。
舞台は戦時中の広島と呉。広島から呉に嫁いできた少女の物語。
戦時中における広島と呉の人々の生活の様子や街並みを知ることができたり、出てくる登場人物の魅力や独特の会話のテンポなどから、終わるまであっという間に感じました。また、普段呉線を使っている自分にとって、にやにやする場面もあったり、何より、出てくる描写描写が本当にきれいでした。
皆さん、特に県内に住まわれている方は是非!
さてさて、冒頭の広島と呉。
映画の話もそうですが、1年間、ほとんど毎日のように広島と呉を往復してきました。東広島の西条との間も何度か行き来しました。
1年前、ほとんど初めてに近い形で広島に来た私にとって、広島は不思議なところで、中心地である広島市は多くの高いビルやデパート、飲食店が立ち並ぶ発展した都市。しかし、ひとたび呉に向かうと広大な海が広がり、東広島へ向かうときれいな山々が姿を現します。そういった広島特有の様々な「顔」に会えるのを楽しみに、毎日電車に揺られていました。
わずか1年でしたが、語りつくせないほど多くの思い出を作った広島。
その広島を離れるのは本当に寂しい限りですが、また新たな広島の「顔」に会える日を楽しみに、最終列車に乗り込もうと思います。