弁護士 福田 浩
2015年10月13日(火)
アイフォン6S
さっそく,アイフォン5からアイフォン6Sに買い換えた。
なぜ買ったのだろう。イノベーター理論によると,さしずめアーリーアダプター(流行ものに敏感で,飛びつくように新しいものを買い求める層)にカテゴライズされるのかもしれないが,どうもしっくりこない。「唯一変わったものは,そのすべて」だそうだが,使い始めて2週間が経った今でも,何が新しくなったのかほとんど知らない。人より早く買いたかったんでしょと言われれば,そんな気持ちもあったかもしれないが,だからといって発売前に予約して買うほどではない。強いて言えば,周りの人に付和雷同して買う気恥ずかしさは避けたかったというところである。
そもそも,イノベーター理論は企業のマーケティングのための理論であり,消費者側に立てば,スマートフォンごときの購入如何でカテゴライズされラベリングされてはたまらない。さしずめ,宝くじを買う人に対して,合理的期待値はマイナスなのに,どうして買うのですか,などと馬鹿げた質問するようなものである。家電量販店の店頭で,お客さん,ラッキーです,64メガバイトなら今日持って帰れますよと言われて,なんとなく買ってしまいました,以上,という理由付けがあってしかるべきであろう。
マルチタッチも,数秒かかる操作ステップをスキップすることによって,もしかするとトータルすれば1時間くらい操作時間を倹約できるかもしれない。だからといって,その時間を別の意義のある時間に充てようなどとは思わない。12メガピクセルのカメラだそうだが,私は,その繊細さの違いが分かるほど繊細ではない。もっとも,アイフォン5と比べてサイズが大きいと持ち運びに難があるかなと思っていたが,実際は問題がない。それどころか,老眼にはとても優しい。この点は,買ってよかったとしきりに思うが,まさかアップルが,「老眼に優しいアイフォン6」などと宣伝するわけでもないか。
弁護士 福田浩