弁護士 福田 浩
2012年07月20日(金)
梅雨の日の土砂降り
最近、空の様子が、おかしくありませんか。
先日、裁判所からの帰り道、しとしとと降っていた雨が、突然、叩きつけるような雨足に変わりました。さしていた傘もまったく役に立たず、クリーニングから上がってきたばかりのスーツもびしょ濡れです。道路も、あっという間に冠水してしまい、お気に入りの革靴も台無しです。
雨は、重力に任せて自然に落下する水滴、とくに、梅雨は、咲き乱れる紫陽花にしとしとと降り注ぐものではなかったのでしょうか。ところが、先日の雨は、その一粒々々の雨水が「重量」をもっていて、まるで空から機関銃を撃ち込まれているような勢いでした。ダウンブローとかいう下降気流も影響しているのでしょうか。
叩きつけるような雨足は、南国のスコールのように、あっという間に上がってしまいました。が、残念ながら、スコールとは違って、すがすがしい南国の太陽は戻ってきませんでした。その代り、空には、不思議な光景が。
異様というか、なんというか、今まで見たことがない、放射状の光の筋が空全体に広がっているではありませんか。虹のようなプリズム現象ではないか、などと思ったのですが、よくよく考えてみると、太陽からの光線は平行に進行してきているのですが、空までのダイナミックな距離感のため、放射状に広がっているように錯覚して見えているだけなのでしょう。
いずれにせよ、叩きつけるような雨足といい、異様な光の筋といい、なんとなく、不思議、不気味な予感を与えるものでした。
弁護士 福田浩